夏に公開された『スタート・レック ビヨンド (Star Trek Beyond)』
今回はファンがニヤリとする演出もありつつ初めて見る人にも分りやすい娯楽映画になってましたね(*'▽')
・・・でタイトルの件ですが、スター・トレックの新作が話題になると観た事が無い人がこの言葉を口にします。
この質問はとても難しいです!((((゜д゜;))))
プリンス・ファンに”どのアルバムがお勧め?”って言ってる位難しいです!
(この例えもプリンス・ファンにしか伝わらないですけどねw)
たまに”スター・ウォーズとスター・トレックは似てる?”的な会話があるけど全然別物です。
無茶な言い方をするならば
”スター・ウォーズ=映画主軸の冒険活劇、スター・トレック=TVドラマ主軸の社会派ドラマ”位違います。
(スター・ウォーズも大好きなんで決してディスってる訳ではないのでご容赦を!)
『スター・トレック』は今年放送開始50周年。
つまり1966年に放送開始されました。
1960年代のアメリカ情勢は・・・
- ベトナム戦争真っ只中
- ベルリンの壁建設(61年)
- キューバ危機(62年)
- ケネディ大統領暗殺(63年)
- マルコムX暗殺(65年)
と混沌としてました。
当時アメリカのドラマと言えば西部劇が主流でしたが、制作者のジーン・ロッテンベリーは設定を宇宙に置き換えた西部開拓ドラマを構想。これが「スター・トレック」の原点です。
「スター・トレック」の世界となる22世紀のでは地球では、戦争・食料危機・人種差別が一切無い理想的な世界。
宇宙人とも交流し”惑星連邦”に加入、その中で宇宙探査を目的として宇宙船”エンタープライズ”で未開の地を冒険をするというストーリーです。
こう書いてしまうと冒険活劇の様ですが、色んな人種が乗船している”エンタープライズ”をアメリカ所属の船、新たな冒険先を地球の国々としてみると見方が変わってきます。
多国間での内戦の調停や、言葉や習慣の違う相手とのコミュニケーションの取り方、自国内でのトラブル・・・
リアルに実名を書いてしまう放送出来ない様な事を宇宙人を使う事で上手く表現しています。
最初のスター・トレック(TOS)は66年から69年の3年間放送。
何度も再放送され映画も制作(通算6作)された事から87年に新シリーズが制作、これが「新スター・トレック」(TNG)です。
The Next Generationという事で時代設定も前作から80年後24世紀に変更。
当時の社会情勢を反映し女性士官が増えたり特撮技術が進んだ事でストーリーも柔軟になりました。
人気番組だった為、同じ時間軸の設定で「ディープ・スペース・ナイン」(DS9)と「ヴォイジャー」(VOY)のスピン・オフが制作。
DS9では黒人の司令官、VOYでは女性艦長が登場する等、常に情勢に合ったキャスティングも注目されてます。
3作とも第7シーズンという長寿番組になり確固たる地位を確立、この時代設定で映画も4作作られました。
3作が全て終わった2001年には、前日譚的なストーリーとしてTOSから100年前の世界を描いた「エンタープライズ」(ENT)が制作されました。
2009年から公開されてる映画3部作は時間軸的には初代のTOSなんですが、キャストを一新する為に”平行宇宙”という別の次元にある地球という形で制作された所謂”リブート”映画です。
そう言えば、冒頭の『スター・トレック ビヨン 』では男性カップルと子供を描いたシーンもありましたね😊
通算するとドラマ5本、映画13本、アニメ1本と壮大なドラマになってしまいました(*'▽')
↓のスター・トレック50周年した動画ナカナカ良いです😊
・・・でタイトルの”「Star Trek」はどれが面白い?”の答えは・・・
”どれも面白い!”
としか言いようがありません
どーしてもと言うならTNGかな。
ストーリーもTOSに比べてより練り込まれ、本筋とは関係ない面白エピーソードも満載。
個性豊かなキャラクター、特にアンドロイドのキャラ”データ”からの見た”人間とは?”という社会的メッセージを発信する良い話も色々あります。
来年2017年はENT以来12年振りの新作TVドラマ「ディスカバリー」が放送!
まだ詳細は一切明かされてませんがリブート映画と同じ時間軸に設定した方がゲスト出演で盛り上がるんじゃないかな?!
どちらにしても来年からもスター・トレックから目が離せません(*'▽')